2023.09.27 【関西エレクトロニクス産業特集】グローリー 高齢者見守りの転倒検知システム 赤外線3DセンサーやAIなど活用
ミライアイのセンサー
グローリーは、赤外線3次元センサーと、人の骨格から姿勢を正確に認識できるAI画像認識技術を組み合わせたオンリーワン技術を活用した転倒検知システム「ミライアイ」を発売した。エコナビスタが提供する高齢者施設見守りシステムと連携し高齢者の安全・安心と介護スタッフの負担軽減を実現する。
高齢者施設内での事故の約6割が転倒によるもの。特に早朝や深夜に多く発生している。新システムでは姿勢を機械学習させたAI画像認識技術を1年半かけて開発。赤外線3次元センサーで、就寝時の真っ暗な居室でも正確に転倒などを検知する。高齢者が物を拾う動作やベッドに座る動作など、細かな動作でも誤検知する問題を解決した。
システムはセンサーが読み取った入居者の姿勢をAIが「転倒」と判断すると、管理PCやモバイル端末へ通知。「起き上がり、端座位、離床、ずり落ち、横たわり」を含む6動作を検知し、訪室が必要なタイミングを的確に捉える。モザイク設定機能で、プライバシーにも配慮した。
出展した展示会では来場者から「プライバシーへの配慮とアセスメント活用の両立が必要になるため、活用できそう」という声も。11月に開催される「CareTEX大阪」など医療・福祉の展示会で訴求する予定だ。