2023.09.27 【関西エレクトロニクス産業特集】「阪急西宮ガーデンズ プラス館」が開業 兵庫県西宮市

阪急西宮ガーデンズ プラス館

阪急阪神不動産の森永専務取締役阪急阪神不動産の森永専務取締役

阪急阪神ビルマネジメントの三輪谷取締役常務執行役員阪急阪神ビルマネジメントの三輪谷取締役常務執行役員

路面から入店するカフェ パスクッチ路面から入店するカフェ パスクッチ

北口エリアの利便性アップ

こだわりの飲食店など魅力ある店舗そろえる

 関西では、JR大阪駅周辺のうめきたエリアを中心に、再開発が進む。「住みたいまちランキング」常連の兵庫県西宮市では、今年開業15周年を迎える「阪急西宮ガーデンズ」が、21日に同施設4館目となる「阪急西宮ガーデンズ プラス館」を開業する。

 同所は、阪急西宮スタジアム跡地の再開発の一環で、2008年に開業した商業施設。現在は、本館、ゲート館、別館の3館で営業している。今回のプラス館の開業をもって、西宮北口駅南東エリアの大規模開発が完了する。

 新館は、商業・オフィス・賃貸マンションからなる複合施設として、西宮北口エリアの利便性や魅力度などの付加価値をさらに〝プラス〟するという思いを込めて、プラス館と名付けられた。

 阪急阪神不動産の森永純専務取締役は「西宮駅は、一日の乗降人数8万人超の中核駅。沿線の街の活性化をさらに深めて魅力を向上させることを重要な事業戦略と位置付けている」と話す。

 プラス館は、1~3階が飲食店と駐車場、4~9階がサテライトオフィスやテナント、10~14階が賃貸マンション「ジオエント西宮北口」と分かれている。

来館2千万人超へ

 阪急阪神ビルマネジメントの三輪谷雅明取締役常務執行役員は「22年度の来館者数は既存の3館合わせて1904万人。コロナ前は約2000万人のため、客足は戻り切っていない。プラス館の開業で2000万人超を目指したい」と力を込める。

 西宮にとって、なくてはならない施設にするため、飲食店にはこだわった。西宮市初出店の「オイスターハウス西宮」や「くずし割烹こまじろ」「カフェ パスクッチ」をはじめ、串揚げや鉄板焼きなどさまざまな店舗でお客を迎える。

外から来店しやすく

 森永専務取締役は「夜も楽しめる飲食店であることと、入り口を道路に面した造りにしたことで、施設の中からではなく、外から来店しやすくなり、これまで以上に利用していただけると思う」と話す。

 プラス館9階には、阪急阪神すまいのギャラリー(不動産総合案内所)を開設。新築分譲マンションの案内やコンセプトルームの見学、売買の仲介、リフォームなど、住まいのワンストップ拠点となる。

 森永専務取締役は「プラス館の開業で、このエリアの大規模開発は完了となるが、さらに魅力を上げる取り組みは重要だ。住みたい、訪れたい、働きたいと思われる地域にしたい。街づくりが終わることはない」と話す。

 三輪谷取締役常務執行役員は「本館は、1月下旬以降で店舗入れ替えを中心としたリニューアルを予定している。これまで同様のにぎわいと憩いのある〝庭園〟として、ますます発展していきたい」と先を見据えた。