2023.09.28 【電波時評】分析機器とデータ連携で研究力底上げ
物質の組成や性質などを評価する分析技術は、物理学や化学、医学など日本の科学技術の発展を支えてきた。しかし近年、日本の研究力の低下が指摘される。重要な論文の引用数でも、欧米のほか中国の台頭で存在感を示せていないのが現状だ。
研究分野で国際競争力を獲得するためには、科学技術の基盤である計測分析技術の活用が不可欠だ。分析対象の複雑化に伴い、複数の分析機器を用いて多数のデータを複合的に取得・解析するケースが増加。単一の機能を持つ装置... (つづく)