足元の温度高める

「アシストフラップ」大型化

　富士通ゼネラルは、寒冷地向けエアコンの新製品「ゴク暖ノクリア」ZNシリーズを5日から順次発売する。足元の体感温度を高めるために「アシストフラップ」を大型化するなどで暖房性能を向上。暖房強化モデルとして寒冷地以外も含めた展開を目指す。

　新モデルは、はだしで気持ちよく過ごせるような暖かさを実現するために、室内機吹き出し口のアシストフラップを大型化。風向角度と風量を最適化して気流を送り、足元の体感温度を高めている。これにより、複眼ふく射センサーが足元温度を検知し、暖まりが不十分と検知した場合は風向きを下方向へ自動で調整する「快適おまかせ気流（足元コントロール）」が進化。室内が設定温度に達した後も、暖かさを維持しながら暖め続けるため、床面付近が冷えていて肌寒く感じる場合に効果的だ。

　「まるごとクリーンタイマー」も新搭載している。1日1回設定した時刻にエアコン内部の状態を監視し、「熱交換器加熱除菌」や「カビ抑制タイマー」「フィルター自動おそうじ」の清潔機能を自動で稼働する。これまでは異なるタイミングや頻度で使う各清潔機能を個別に設定する必要があったが、このタイマーを使えば1回の操作で済むようになり、利便性が高まる。

　幅広い世代のユーザーで使いやすさを追求した「文字BIGスマートリモコン」も導入。一目で認識できる大きな文字による温度表示や、握りやすい幅や厚みの本体デザインなどを採用している。

　ZNシリーズは、2.8kWタイプで外気温2度時に9.4kWの暖房能力を実現。同時に省エネ性が高いことも特徴で、2027年度を目標年度とする新しい省エネ基準（寒冷地仕様）を全機種でクリアしている。