2023.10.06 【電波時評】科学的見地が得られないAI
最近、政府の出す声明や文書の中で「科学的見地」という言葉をよく聞く。原発処理水放出に関連する声明で多用されているのだ。政治的、感情的な対立、反発に対し、科学的説明で対応可能かという点は別にしても、「科学的」という言葉の使い方に、もう少し注意をすべきだ。
そもそも、何をもって科学的というのかは人によって感じ方が違う。例えば、「電流はプラスからマイナスに流れる」というのは、小学校で習う科学常識だが、電子のマイナス極からプラス極へ... (つづく)