ニチコンは、導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーで、125度4000時間保証「GYA」より1ランク高容量の「GYE」、2ランク高容量の「GYF」にそれぞれ16／50／63V定格を追加。GYEには、φ10×12.5Lサイズを拡充。10月から量産を始めて高リプル電流や低ESR、高容量の車載ニーズに対応。

　導電性高分子アルミ固体電解コンデンサーも125度4000時間保証（リプル電流重畳保証）「PCA」の量産を10月から開始。現行「PCR」比最大1.5倍の高リプル電流化でモーターコントローラー用などの大電流機器への対応を可能にした。125度3000時間保証と、85度85％RH1000時間の耐湿性保証の「RKS」を2022年11月から中国・無錫工場で生産、市場投入している。

　チップ形アルミ電解コンデンサーは、リード線形からの置き換えが可能な105度5000時間保証「UCK」の量産を10月から開始。現行「UCM」と比べ最大20.9％静電容量を増やした。

　フィルムコンデンサーは、xEVの主機モーター駆動インバーター向け平滑用「EM」の最適なカスタム提案で搭載車種がグローバルに拡大している。

　V2Hシステムは、EV・PHV・FCVに接続して家庭への給電が可能な「EVパワー・ステーション」で大幅に小型・軽量化し、セパレート化により設置自由度を向上。太陽光発電の変換効率を上げ、停電時の自動起動を可能にした第三世代新製品を24年春に発売する。

　EV、PHV、FCVの蓄電池からの電力供給装置の外部給電器は「パワー・ムーバー」（4.5kW出力）、「パワー・ムーバーライト」（3.0kW出力）をそろえている。

　EV・PHV用急速充電器は、21年12月に首都高速大黒パーキングエリアに設置した200kWマルチ急速充電器（6口）に続き、22年9月から小型・軽量、省スペースモデルの100kW（2口）、50kW（1口）出力器を販売している。