2023.11.30 元よしもとクリエイティブエージェンシー社長が語る、中小企業の〝おもしろさ〟 オフィスPLAYワーク 代表 水谷暢宏氏

水谷 氏

 よしもとクリエイティブエージェンシー(現・吉本興業)の元社長、水谷暢宏氏は21年にオフィスPLAYワーク(東京都文京区)を立ち上げた。同社は「おもしろい人やコンテンツを応援して街を元気に」をコンセプトに、中小企業の広報・PR支援、プロデュース業、ブランディング業などに取り組んでいる。水谷氏がこだわる、〝おもしろさ〟とは何か。そして人と地域への思いを聞いた。

 水谷氏は大学卒業後の1987年、吉本興業に入社。タレントの地方興行のプロデューサーやマネージャーとして活動した。1990年の「国際花と緑の博覧会」では、海外のパフォーマーの招聘や、地域との調整係を担う。その際に実感したのが、「芸能には街の人の応援が不可欠」(水谷氏)だということ。近隣住民との交流の中で、地域活性化イベントを企画するなど、人と地域への想いを深めていった。

 2010~12年までよしもとクリエイティブエージェンシー(現・吉本興業)の社長、12~19年まで吉本興業(現・吉本興業ホールディングス)の取締役を歴任した。独立後はオフィスPLAYワーク代表として、東京と大阪を行き来しながら、中小企業の広報・PR支援などに取り組む。

 中小企業の〝おもしろさ〟について、水谷氏は「エキサイティングな社長さんが多い。未来を見据えた、ユニークなアイデアや技術を持っている企業がある」と語る。

 水谷氏の言葉の中に何度も登場する〝おもしろさ〟とは何か。水谷氏は「損得に関わらず、わくわくすること。今はストーリーの時代だ。ストーリーを理由にモノが買われる」と語り、「〝おもしろい〟観点が経済を回すという血が、大阪には脈々と受け継がれてきた。活動を通して、現代のストーリーテラーを作り出したい思いがある」と力を込めた。

 (詳報は12月1日付電波新聞/電波新聞デジタルに掲載します)