2024.01.11 東洋製缶やシャープなどが減塩生活を支援 IoTデバイスで食塩使用量を自動記録
IoTデバイスと専用アプリで食塩使用量を可視化するデモ=11日、東京都品川区
調味料の使用量をデータ化できるIoTデバイスと専用アプリを組み合わせて食塩使用量を可視化し、塩分を控える「減塩」調理を行う――。総合容器メーカーの東洋製缶グループホールディングスとシャープ、ITを活用したヘルスケア事業を手掛けるおいしい健康(東京都中央区)の3社は11日、そんな仕組みを実現できるIoTサービス「ソルとも(Saltomo)」を共同開発したと発表した。
具体的には、2種類のIoTデバイスで食塩使用量を自動記録する。一つが、食塩などの顆粒(かりゅう)調味料をボタン操作で一定量出し、その回数から使用量を記録する「プッシュタイプ」。二つ目がしょうゆなどの市販の液体調味料をデバイスに設置し、使用前後の重量差から使用量を記録する「トレイタイプ」だ。
デバイスで自動記録された食塩の使用履歴は専用アプリで確認。使用量のデータに基づいて、利用者に適した「減塩レシピ」の提案も可能だ。3社は、サービスを通じて手軽な減塩をサポートし、健康的な食生活の促進に貢献したい考えだ。
実証実験を経て、2025年度中の実用化を目指す。まずは食品メーカーなどに展開し、サービスで取得したデータをマーケテイング支援の業務に生かす展開を想定しているという。
(後日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)