ニチコンは、NECST製品のV2Hシステム「EVパワー・ステーション」に使いやすさを追求し、大幅に小型・軽量化。セパレート化で設置自由度を向上。停電時の自動起動機能も備えた新型を今春ごろに加える。自動車の荷室に収納でき、簡単に持ち運べる外部給電器「パワー・ムーバー」（4.5kW出力）、「パワー・ムーバーライト」（3.0kW出力）は、緊急時や野外イベントなどでEV・PHV・FCVの蓄電池からの電力供給装置として活用が広がる。

　2009年から手掛けているEV・PHV用急速充電器は、200kWマルチ出力（6口）品に続き、小型・軽量、省スペースの100kW出力（2口）品、50kW（1口）品を開発、販売している。トライブリッド蓄電システムは、太陽光で発電した電気を家庭で使い蓄電するだけでなく、EVに給電でき、停電時は蓄電池に加え、EVの大容量蓄電池からも給電できる。

　コンデンサーは、アルミ電解コンデンサーのチップ品で、従来品より最大20.9％高容量化した105度5000時間保証「UCK」を昨年10月に供給を開始。導電性高分子ハイブリッド品で125度4000時間保証の従来品に比べ1ランク高容量化した「GYE」を追加。2ランク高容量化の「GYF」に16／50／63V品、「GYE」にφ10×12.5ミリメートルL品を加えた。導電性高分子アルミ固体電解コンデンサーは、従来品比最大1.5倍高リプル化した125度4000時間保証「PCA」を昨年10月から供給を開始した。

　フィルムコンデンサーは、xEV主機モーター駆動インバーターの平滑用「EM」で車種ごとの最適な電気性能、形状をカスタム提案。搭載車種がグローバルに拡大している。