2024.01.31 【IIFES特集】東芝インフラシステムズ 計装コンポーネント仮想化プラットフォーム初披露
東芝インフラシステムズは、産業分野のDXを推進し、顧客のスマートファクトリー実現を支援している。今回のIIFESでは「ものづくり×デジタル~進化し続ける東芝のスマートマニュファクチャリング~」をテーマに、OTコンポーネント、IAシステム、ITソリューションなどを紹介する。
目玉となるのが今回初披露となる新製品。計装コンポーネント仮想化プラットフォーム「マイスターコントローラ クラウド PLCパッケージtypeN1」は、現場のデジタル化とクラウド応用により、DXとスマートマニュファクチャリングの実現を促進する。
従来、モーターやロボットなどを制御していたPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー)をクラウド上に移行することで、リモートでの制御・設定変更が可能。遠隔でのモニタリング・保守サポートが可能となり、現場での作業を軽減する。リアルタイムに現場のデータがクラウドに上がるため、製造管理システム(MES)との連携も容易だ。
同製品は小型組み込み産業用コンピューターを活用した形で提供。クラウドサービスはAWSに対応し、将来的にはそれ以外のクラウドへの対応も進めていく。今年度(2024年3月期)中の販売開始を予定している。
ユニファイドコントローラー「VmシリーズtypeL」は、エッジリッチなシステムを構築する。以前から提供していた「同typeS」がPLC型であるのに対し、typeLはDCS(分散制御システム)型。従来機種からのマイグレーションに対応し、省電力、省スペース、メンテナンス省力化に貢献する。タグ点数は従来機種の2倍を実現し、2台を1台に集約することも可能。typeLの表示装置としてWebベースのHMI「OI-VS10」もブースで展示する。
そのほか、ラックマウント型産業用コンピューター「FR2100TX」も紹介する。より高性能なインテルXeonプロセッサーを搭載し、処理性能が進化した。
2日目には、スマートマニュファクチャリング事業部の計装ビジネスユニット統括責任者である岡庭文彦技師長が「OTとITを融合するシン・CIE統合システム」と題し、講演を行う。