2024.02.06 【コネクター特集】イリソ電子工業 車載に次ぎ産機向けを第2の柱に
イリソ電子工業は、自動車市場や産機市場、コンシューマー市場を事業拡大に向けた柱と位置付け、積極的な新製品開発と生産・販売体制強化を進めている。
自動車市場では、AVNに加え車載電装分野でも高い技術力が評価され、新製品のスペックインが活発。産機向けは、車載に次ぐ第2の柱として確立させる。
同社は独自のフローティングテクノロジーを採用した3次元可動BtoBコネクター「Z-Move」シリーズを拡充。接点が固定されたままZ軸が可動する構造で、耐振動性と耐衝撃性に優れる。振動(共振)・衝撃によるはんだ付け部のストレスを緩和。作業性と信頼性が大幅に向上する。
新製品では、パワートレイン用高電流コネクターや、高速伝送用コネクター開発に力を注いでいる。
パワートレイン系では「3次元可動BtoBコネクター」と「振動シミュレーションサービス」を組み合わせた「耐振ソリューション」を展開。振動シミュレーションサービスにより顧客機器の耐振性を評価し、問題点の早期把握と対策の提案を行い高評価を得ている。
高速伝送対応では、25ギガbps対応0.5ミリピッチフローティングコネクター「10143」シリーズを開発。X-Y方向に0.8ミリメートル可動(Z方向はプラスマイナス0.5ミリメートルを嵌合長で吸収)。大きな可動域のフローティング機能にもかかわらず、BtoBコネクター史上最高クラスの高速伝送が可能だ。
「11501/11600」シリーズは、FFC挿入と同時にロックがかかる抜け防止構造「Auto I-Lock」を採用した0.5ミリピッチNON-ZIFタイプコネクター。抜去時もワンアクションリリースが可能。100Ωインピーダンスマッチングで高速伝送を実現する。