2024.03.19 AWSが日本のIT企業との協業加速 日立に続きシステム最新化で富士通と

富士通の島津氏=18日、東京都千代田区

 アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は4月から日本のIT企業との協業を加速させる。18日に富士通との戦略的協業を発表。既存情報システムの最新化(モダナイゼーション)に向けて連携し、メインフレーム(大型汎用〈はんよう〉コンピューター)で稼働する基幹システムのクラウド移行を支援する。11日には日立製作所とクラウドサービス強化に向けた戦略的協業を結んだばかりで、日本市場への攻勢を強めている。

 「クラウドを安全な形で世界中に提供するわれわれと、日本のメインフレーム市場でリーダーの富士通による強力なチームによって、生成AI(人工知能)時代のメインフレームデータ活用を支援していきたい」。18日、東京都内で開いた記者会見で、AWSグローバルサービス担当VPのウウェム・ウクポン氏はこう力を込めた。

 企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の柱として、メインフレームやUNIXサーバー上で稼働する基幹システムを、オンプレミス(社内運用)からクラウドに移行する取り組みが進む。2025年を境にクラウド市場がオンプレミス市場を上回ると予測されている。

 こうした中で富士通は30年にメインフレ...  (つづく)