2024.05.07 ヤマダHD、3月期連結は売上高微減 住宅関連が伸長
ヤマダホールディングスの2024年3月期連結決算は、家電の需要減などはあったが住宅関連が伸び売り上げは前期比0.5%減にとどめた。営業利益は住宅事業の販促施策などにより同5.8%減、経常利益は同6.0%減、最終利益は同24.4%減となった。
家電販売などのデンキ事業は、家電の買い控えなどもあり売り上げは同1.6%減収となったが、「くらしまるごと」を掲げた各店舗施策でシェア拡大は堅調で、自社ブランドのSPA商品も好調に推移。デンキ全体の営業利益は同0.9%増となった。
住宅事業は、ヒノキヤグループ、バスやキッチンなどの開発製造をするハウステックともに増収増益で、ヒノキヤグループは各種改革の成果で過去最高益を達成した。ヤマダホームズは営業強化施策などの改革を推進し増収だったものの利益面では苦戦した。
金融事業は子会社の買収効果などもあり大幅な増収増益。環境事業はリユース生産などが堅調で増収だったが工場設備稼働停止の影響もあり減益だった。
今期連結業績は引き続き市場環境に不透明さがあるものの各事業での収益改善施策を加速させ増収増益を目指す。