2024.05.10 日本電計、3月期連結は増収増益

 日本電計の2024年3月期連結決算は増収増益となった。

 電子計測器や電源機器などの業界では、自動化・省力化を目的とした設備投資や成長分野への研究開発投資が底堅く推移。主要ユーザーの自動車業界では、電気自動車(EV)や燃料電池などの次世代自動車関連に関する開発、ADAS(先進運転支援システム)・自動運転の技術開発への投資などの影響により需要が発生した。

 一方、世界的な景気減速への懸念を背景に設備投資に慎重な動きが見られ、受注面にその影響が一部生じた。

 国内子会社では、校正サービスを請け負うユウアイ電子が堅調な業績を確保し、その他の子会社も利益を確保した。海外子会社は、中国で春以降の景気減速の影響などから受注が弱含みとなったが、増収増益を確保。その他の地域も全体として増収増益を維持した。

 今期通期の連結業績は増収減益を予想する。