2020.05.20 【次世代自動車用部品特集】大陽ステンレススプリング
インサートブッシュ、ハイスペック品提案に力
大陽ステンレススプリングは、次世代自動車用精密パーツとして、自動車部品向け樹脂成形品のボルト穴補強に使用される、インサートブシュのハイスペック品の提案に力を入れている。
インサートブシュは、外周にディンプルが施され、その凹みに樹脂が流れ込み、抜け止め、回り止めとなって樹脂補強を行う。
同社はインサートブシュの新タイプとして、ディンプル形状を長方形にして、樹脂の体積を増やした製品を開発した。これにより既存品に比較して、引抜力を1.7倍、回転保持力を1.6倍に向上させ、ユーザーから高い評価を得ている。価格は従来タイプと同等。形状は円形だけでなく楕円も可能で、列数も選択できる。
樹脂成形品との組み合わせはインサート、アウトサートのどちらでも対応可能。同社で樹脂成形、インサート成形も行っている。
同社のシャフトは、高耐食性・高硬度・耐摩耗性・非磁性などの特徴を備え、外径寸法サブミクロンに対応する。相手部品との嵌め合い性、相性に優れる。段付、ローレット、ねじ切り、穴あけ加工にも対応する。
スプリングピンは、波形(一般用)、波形(軽荷重)、ストレート形(一般用)などがそろい、材質はステンレス、鉄を豊富な品ぞろえで在庫。各種オーダー品にも対応する。
同社は、精密金属部品の専門メーカー。環境に優しいステンレスの金属素材を中心に、ばね部品、スペーサ部品、ブシュ部品、シャフト部品、ガイド部品などを手がけ、自動車市場でも高い納入実績を持つ。