KDDIと三菱商事、ローソンの3社は18日、合同で記者会見を開き、「未来のコンビニ」に向けローソンのデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する取り組みに着手すると発表した。KDDIのデジタル技術を活用し、スマートフォンでバーコードを読み取って商品を購入するスマホレジや、人工知能(AI)を搭載したロボットによる品出しや配膳といった最新技術をローソン店舗に導入していく。

　第1弾の取り組みとして、KDDIが25年春をめどに本社を移転予定のTAKANAWA GATEWAY CITY(東京都港区)に未来のコンビニ2店舗を開設する。レジに並ばずに買い物ができるスマホレジや、AIカメラを活用して来店客ごとの属性や会員情報に合わせたお薦め商品を提案する「AIサイネージ」を導入。人手不足に対応するため、品出しや店内清掃のほか、商品を席まで届ける配送などの業務にロボットを活用する。

　AIやデータを活用して超高速配送を実現する「クイックコマース」も推進する。雨天やイベント時の需要予測や配送員配備・食材手配の最適化に向けたデータ分析基盤を構築する。KDDIの高橋誠社長は「中国ではものすごい短時間でのデリバリーが実現されている。データ分析基盤をフルに活用して最短15分での配送を目指したい」と意気込みを示した。(20日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)