2024.10.23 慶大など研究グループ、腸内常在細菌から18種類を同定 大腸菌などの抑制に重要な働き

研究の概念図。健常者の腸内常在細菌から取り出した18種類の菌を混ぜ合わせた「腸内細菌カクテル」が、クレブシエラよりも多くのグルコン酸を消費することで、クレブシエラの増殖を抑える効果を持つ

 慶応義塾大学医学部微生物学・免疫学教室の本田賢也教授を中心とする共同研究グループは、健常者の腸内常在細菌の中から、腸管内でクレブシエラや大腸菌の抑制に重要な働きをしている18種類の菌を同定した。この18種類の菌を混ぜ合わせて一緒に投与することで、腸管内のクレブシエラや大腸菌を1000分の1以下に減少させる効果があることがマウス実験で確認された。

 さらに、これらの18種類の菌はクレブシエラの主要なエネルギー源であるグルコン酸を...  (つづく)