2024.11.18 ジェイコムウエスト、高槻市と連携して視覚障がい者向けスマホ教室 操作方法など明確に言語化して

電源の入れ方や音量調整ボタンの位置などの説明も講座に盛り込んだ

 ジェイコムウエストは11日、高槻市障がい福祉センター(大阪府高槻市)で視覚障がい者向けのスマホ講座を開催した。同市の障がい福祉課とともにカリキュラムを作成。電源の入れ方や操作方法などを教えた。

 スマホ講座は、同社が実施団体に採択されている総務省の「令和6年度 利用者向けデジタル活用支援推進事業(地域連携型)」の一環として実施。一般向けのほか聴覚、視覚、知的障がい者向けに大阪府、兵庫県、京都府の13自治体で10月から講座を開催している。高槻市で同事業の一環として視覚障がい者の講座を実施するのは今回が初めてとなる。

 当日は、午前の部と午後の部に各4人が参加。iPhoneに搭載されているボイスオーバー機能やSiri、周囲の状況を音声で解説するアプリ「Seeing AI」の操作方法などを説明した。参加者は、自身のスマホや同社からの貸し出し機器を実際に操作し使い方を学んだ。

 カリキュラムは、視覚に障がいのある同市の職員とともに作成。電源の入れ方や音量調整ボタンの位置などの説明も講座に盛り込んだ。講師を務めた同社の地域コミュニケーション統括部の粟津千草情報リテラシーアドバイザーは「右側、左側など何がどこにあるのか明確に言語化して伝えるようにした」と話す。

 スマホを持っていなかったという受講者からは「楽しかったので今から買いに行きたい」という声があった。

 18日には、カレンダーアプリの使い方やLINEやメールなどでメッセージを送る方法を説明する応用編を実施する予定だ。