2024.12.18 新人エンジニア、求められるのは「質問力」 PE‐BANK調査

成果を出す新人エンジニアに共通する特徴は「質問力」(PE-BANK調べ)

新人エンジニアの成長を阻害するのは「質問しにくい職場の雰囲気」が最大の要因(PE-BANK調べ)新人エンジニアの成長を阻害するのは「質問しにくい職場の雰囲気」が最大の要因(PE-BANK調べ)

新人向けの効果的な研修は「現場視点の指導」という結果に(PE-BANK調べ)新人向けの効果的な研修は「現場視点の指導」という結果に(PE-BANK調べ)

 ITエンジニアの派遣などを行うPE‐BANK(東京都港区)は18日、経験10年以上のITフリーランスエンジニアを対象に「新人エンジニア育成に関するアンケート」の調査結果を公表した。調査によると、成果を出す新人エンジニアに求められる最重要なスキルは「質問力」であることが明らかになった。

 調査では、現場で成果を出す新人エンジニアの特徴として48.7%が「分からないことを適切に質問できる能力」と回答。次いで「コミュニケーション能力」が43.4%、「ロジカルな思考力」が38.2%と続いた。

 新人エンジニア向けの効果的な研修については、「現役エンジニアによる現場視点の指導」「チーム開発やプロジェクト経験の導入」「実務に即した課題や演習」「技術スキルとビジネススキルのバランスを重視した内容」がそれぞれ30%を超え、実務に沿った研修内容が支持を得ていることが分かった。

 一方、新人エンジニアの成長を阻害する要因としては「質問しにくい職場の雰囲気」が47.4%と最大。「質問力」を育成する職場環境が整っておらず、新人の成長を阻害している現状が浮き彫りになった。

 研修内容や現場で必要とされるスキルなどに関する質問では、48.7%が「ギャップを感じる」という結果に。原因として、「現場でしか身につかないものが多い」「理想論ばかりで実情に合わない」などの回答があり、現場に沿った研修の難しさがうかがえる内容となった。

 今回のアンケートは、実務経験10年以上のITフリーランスエンジニア76人を対象に、12~15日にインターネットで調査した。