ニデックが23日発表した2025年3月期第3四半期（24年４～12月）連結決算は、各部門が堅調に推移して売上高は前年同期比11.5%増の1兆9459億6400万円で過去最高を更新した。営業利益も同5%増の1755億3600万円となり過去最高を更新。機器装置事業において収益性の改善を目指し、分散拠点の合理化や生産体制の集約を進めたことなどが増益の要因。税引前利益は同4.7%減の1825億3200万円、純利益は同6.7%減の1346億1500万円。

　製品グループ別では「精密小型モータ」がHDD用とその他向けがともに好調。売上高は同18.6%増の3682億8900万円。営業利益はAI（人工知能）データセンター向け水冷モジュールなど高付加価値製品の堅調により同49.3%増の433億5700万円。

　「車載」は電動パワステ用モーターなどの需要を着実に取り込み、同14.2%増の4960億2700万円。営業利益は同2.7%増の230億7300万円。

　「家電・商業・産業用」はバッテリーエネルギー貯蔵システム、大型モーターの需要が拡大、売上高は同8.7%増の7796億5900万円。営業利益は為替の影響もあり同0.9%増の867億2500万円。

　「機器装置」は液晶ガラス基板搬送用ロボットの増収などもあり、同7.5%増の売上高2333億2900万円、営業利益は一時的な生産能力低下などもあり、同14.3%減の260億2700万円。

　「電子・光学部品」は同4.9%増の658億3400万円、営業利益は同11.3%減の97億7500万円。