2025.02.13 リコー、4~12月連結は8%増収・営業益7%減

 リコーの2025年3月期第3四半期(24年4~12月)連結決算は増収減益となった。売上高は前年同期比8.1%増、営業利益は同7.0%減で推移した。オフィスプリンティングが回復したものの、オフィスサービスの伸長が想定を下回った。

 売上高は、オフィスプリンティング事業では、海外でハード・ノンハードの売り上げが減少したものの、東芝テックとの開発・生産の合弁会社「エトリア」の設立、オフィスサービス事業の成長や円安の影響などもあり、増収となった。

 リコーデジタルサービスは増収減益。オフィスプリンティングが海外でハード拡販が想定を下振れし、ノンハードは弱含みが継続した。オフィスサービスは日本はPCリプレイスを契機にITサービス、アプリケーションサービスが成長、ストック拡大に貢献した。欧州も景気の弱含みの影響が続く中、ITサービスなどの成長が継続。米州も堅調に推移した。

 リコーデジタルプロダクツは、生販正常化で稼働が回復、製品ミックス改善やエトリア効果もあり、増収増益。エトリアには新たにOKIが参画し、10月1日から稼働開始の予定。

 商業印刷などのリコーグラフィックコミュニケーションズは、欧米を中心に好調を継続、増収増益となった。

 通期連結業績見通しは前回予想を据え置いた。