2025.04.17 家電にAI技術活用 生活シーンにあわせ快適に

パナソニックは業界で初めて冷蔵庫にAIカメラを搭載

 生活シーンなどに合わせて家電をより快適に使えるようにAI(人工知能)を活用する動きが活発になってきた。家電各社はインターネットに接続するIoT家電、スマート家電の製品群を拡充。各種センサーの情報を収集し、使う人に合わせた制御を行う。白物家電や調理家電を中心にAI技術の導入が進んでおり、今後さらに適用の幅が広がるとみられる。

 各社が開発を強化しているのは、それぞれの利用者に合わせた家電の制御だ。家庭環境によって同じ家電でも使われ方が違うため、AIに利用状況を学習させて最適化する。エアコンや冷蔵庫といった大型家電で節電にAIを活用する動きがあるほか、調理家電では調理履歴に合わせてメニューを指南する機能を備えた製品も出てきた。

 AIとIoTをいち早く連携し「AIoT」として機能強化しているシャープは、クラウドに接続することで個々の使用状況に合わせて最適制御。空気清浄機やエアコンは天気や生活シーンを学習して制御する。

 冷蔵庫の2025年モデルは使用状況を学習して省エネ運転をする「つないでもっと節電」が進化した。太陽光発電システムとも連携。AIで発電量と消費電力量を予測し、消費電力の多い除霜運転を、発電が余るタイミングで実行するようにしている。

AIカメラで食材管理

...  (つづく)