2025.05.13 「パナソニック輝かせるのは家電」 18~35歳の5人、松下幸之助商学院に入塾

松田学院長から入塾証が手渡された

激励する品田CEO激励する品田CEO

 パナソニックショップの後継者育成を目的とする松下幸之助商学院(滋賀県草津市)は13日、第56期生の開講式を実施した。男性4人、女性1人の計5人が入塾。女性の入塾は2年連続だ。

 「パナソニックブランドを輝かせるのが家電事業であり、このことはこれからも変わらない」。開講式に出席したパナソニックの品田正弘社長執行役員CEO(最高経営責任者)は、入塾した5人に対してこう激励の言葉を贈った。

 同院は、1970年に電器店の後継者育成を目的に設立。一級の経営者となるため、「徳」「体」「知」の三位一体教育を基本に10カ月間の全寮制研修を実施し、これまでに5046人の修業者を輩出している。56期生の年齢は18~35歳。千葉県や熊本県などから集まった。

 式の冒頭、松田雅賢学院長は「成功されている経営者に共通しているのは、素直に実践し、継続していること」とし、「掃除、あいさつ、礼儀という基本を継続的にやることで、自然と身に付きそれが皆さんの性格になる。そして商売の武器となる」と話した。

 56期生代表として登壇した井(いい)翔平さんは「56期生として入塾できたことは学院生一同の大きな喜び。近江商人発祥の地、滋賀県で思う存分研修できることは地域専門店経営者を目指すものにとってこの上ない幸福だ」などと述べた。

 今年は新たな取り組みとして、明徳会員がオンラインで学院生の相談にのる「先輩チューター制度」を実施する予定だ。