2025.06.13 角田無線電機が商談会 ドローンからヘルスケア製品まで多彩な展示

オムロンが展示商談会でアピールした家庭用心電計

シチズン・システムズが展示した血圧計シチズン・システムズが展示した血圧計

ジーフォースのドローンにも注目が集まったジーフォースのドローンにも注目が集まった

 電気製品の卸売を手がける角田無線電機(東京都千代田区)が11日から2日間、展示商談会を都内で開いた。商談会には約100社の企業が出展し、家庭用心電計からドローン(小型無人機)に至る多彩な製品をアピールした。

 同千代田区のUDXギャラリーを舞台にヘルスケア製品を展示したのがオムロンだ。「脳・心血管疾患の発症ゼロを目指して」というスローガンを掲げ、手軽に持ち運べる家庭用心電計を紹介した。

 これは脳梗塞のリスクを高めることで知られる不整脈の一種「心房細動」を発見する製品で、早期治療につながる。動悸などの症状が起きた際に心電図の波形を30秒程度で測定。心電図データをスマートフォンで管理するとともに、医師に見せて診断に役立てることも可能だ。

 国内事業統括本部国内事業本部健康機器営業部エリア営業推進課中国四国エリア統括リーダーの髙橋和宏氏は会場で、「簡単な操作で高齢者も導入しやすいことが特長。家庭用心電計に注力していく」と意欲を示した。

 シチズン時計子会社のシチズン・システムズ(同西東京市)は、体温計や血圧計、体重計などの記録をアプリと連携し、管理できるヘルスケア製品を展示した。ユーザーが継続的に使用できるよう通知で測定を促す製品。ヘルスケア事業部ヘルスケア営業部ヘルスケア営業一課係長の直井辰也氏は「時計会社の子会社として、ヘルスケア製品のデザイン性も重視している」と説明した。

 一方、空撮で威力を発揮するドローンを披露したのが、無線で制御するラジコンなどのホビー製品を製造・販売するジーフォース(同千代田区)。営業部の花岡諒氏は「軽さが最大の強み。ラジコン技術も生かしている」と力を込めた。

 機体の重量は4基の高出力モーターを搭載しながらも、約95グラムと軽量だ。100グラム未満は航空法の規制対象外となるため、免許や申請が不要となる。100メートルまで電波が届くことも強みで、インフラの点検作業や自衛隊の操作練習などを視野に用途を開拓したい考えだ。