2025.10.28 「kintone」「サイボウズ Office」「Garoon」に新AI機能 サイボウズ、順次搭載へ

kintone「レコード一覧分析AI」のイメージ

 システム開発のサイボウズは、主力のノーコード・ローコードツール「kintone」と、中小企業向けグループウエア「サイボウズ Office」、中堅‐大企業向けグループウェア「Garoon」の3製品について、AI(人工知能)機能をβ版として順次提供開始する。

 kintoneでは既に一部AI機能を提供しており、今回新たに「レコード一覧分析AI」を導入。kintone上のチャットによる指示で、レコード一覧に蓄積されたデータをAIが分析し、回答を生成する。データ分析の専門知識がなくても、商談アプリや問い合わせアプリなどに蓄えられたテキスト情報の傾向を把握できる。

 併せて「アプリ設定レビューAI」の今後提供も予定する。市民開発の潮流を受け、業務部門でも社内ルールに則ったアプリ作成ができるよう、アクセス権設定や個人情報管理などのルール遵守状況をAIがレビューする機能を想定している。

 サイボウズ Officeには、要約AIと校正AI、ヘルプAIを2026年1月に提供すると明らかにした。掲示板・メッセージ・メールの自動要約や文章の誤字脱字チェックのほか、修正案提示、チャットによる製品操作支援といった機能を通じて、業務効率化を支援する。

サイボウズ Office「校正AI」のイメージ

 Garoonにも同様の機能を11月を搭載する予定。スケジュールや通知内容の要約をはじめ、入力コメントのビジネス表現への整形、チャットによる使い方ガイドなど、チームマネジメントを後押しする。

Garoon「要約AI」のイメージ