シンクレイヤは、ケーブルテレビ事業者を取り巻く環境変化と喫緊の課題を踏まえ、FTTHシステムを中心としたソリューション提案を強化している。

　人工知能（AI）によるコンテンツ生成の本格的な活用拡大により、クラウドへのアップロードや処理、大容量データの流通が爆発的に増加し、ネットワークトラフィックはかつてない水準に達している。エンターテインメント分野でも、通信インフラには一層の高容量・低遅延・高信頼性が求められている。

　一方で通信事業者は、サイバー攻撃への対策、人件費や工事費の高騰、設備投資の負担など複合的な課題に直面している。

　同社の強みは、メンテナンス性・強靭きょうじん性に優れ、既存HFCとの共存やマイグレーション需要に対応できる多様なソリューションと、それらを一元管理できる統合管理システムを提供している点にある。

　高速通信分野では、普及が進む10Gbps対応GPON/EPON製品に加え、最新の「50G-PON」を提案し、増大するトラフィックへの対応を支援する。また、サブセンターの建設が難しい地域でもFTTH導入を低コスト・短納期で実現する「柱上型ミニサブセンター」や、集合住宅内の光回線化を容易にする「光スプリッタモジュール」などを用意し、工事効率と投資の最適化を両立する。ARやWi-Fiセンシングなど新分野にも展開し、事業者の収益拡大に貢献する。

　同社は、ケーブルテレビに必要なソリューションをワンストップで提供し、インフラ整備・効率化・セキュリティー強化を支援することで、消費者が求める高速で安定したネットワークを実現する。

　10月14日からは、同社の公式YouTubeチャンネルを開設。業界動向や製品紹介、同社の取り組みなどをわかりやすく解説した動画コンテンツを定期的に配信している。今後、地域DX（デジタルトランスフォーメーション）なども取り上げ、リーディングカンパニーとして業界の発展を後押ししていく。