2025.12.04 池上通信機、毎時70万錠剤の検査装置を大阪で披露 医薬品メーカーが熱視線
錠剤検査装置「TIE-10000」と関真生支店長
池上通信機は4、5日の両日、大阪府吹田市の同社大阪支店で錠剤検査装置の内覧会を開いている。同社は放送機器メーカーとして業界で確固たる地位を築いているが、検査装置を含めた産業用システム事業にも注力している。
今回、医薬品メーカー向けに展示したのは、錠剤検査装置のフラッグシップ的な存在「TIE-10000」。販売は2020年からで新製品ではないが、普段顧客である医薬品メーカーが目に触れる機会が少ない装置だけに、関西圏の医薬品メーカーに披露することにした。
関真生支店長は「通常は宇都宮事業所(栃木県)に設置しており、関西の顧客には見ていただける機会は少なかった。このため今回、内覧会を開いた」と説明した。
展示したTIE-10000は、高速処理で多機能という強みを持つほか、24インチの大型タッチパネルによる操作で使い勝手と視認性を向上させた。また、エリアセンサーによる撮像方式により、良品受付率を高めたことも特長。時間当たり最大70万個の錠剤に文字を印刷する際のかすれや汚れ、形状不良、変色などを高速処理し、搬送することができる。
今回同社は、錠剤検査装置以外に、工場内の安全性向上や生産現場の効率化に向けたAI(人工知能)画像解析システムを展示。製薬工場内での監視と状況分析などの利用を訴求した。TIE-10000に関するセミナーも行っている。









