山一電機は、OSFP光通信モジュール用インターフェースコネクター「CN176シリーズ」に、1.6T（テラ）イーサネット対応のスタックタイプコネクターを追加し、ラインアップを拡充した。DC（データセンター）内のAI（人工知能）／ML（機械学習）クラスターを構成するシステムに対応する。

　DC市場の規模が拡大の一途をたどる中、800Gイーサネットに対応したOSFPコネクターの需要が増加している。また、生成AIの発展により、市場では伝送データ容量の増加と伝送性能の高速化要求が一層加速している。同社はこうした市場要求に対応するため、1.6Tイーサネット対応のOSFPスタックコネクターを開発し、販売開始した。

　同製品は、AI／MLクラスターを構成するシステムなどに対応したインターフェースコネクター。業界標準規格のOSFP-MSA規格に準拠。800Gイーサネットに対応したOSFPスタックタイプコネクターの2倍の伝送密度を持ち、スイッチやルーターなどの高密度実装が求められるシステム機器に適している。用途は、従来のDC内での使用に加え、広帯域や低遅延性能が求められるハイパースケールDC内での接続用途。

　新製品の主な特長は、伝送性能は1.6Tbps（PAM4　224Gbps×8チャンネル）×2スロット。バーティカルピッチ19.9mmのスタックタイプコネクター。SMT仕様で高い信号品質を確保。優れた放熱性を備えた設計により、30Wモジュールに対応。OSFPの実装や相互接続性を考慮したMSA（マルチソースアグリーメント）規格に準拠。

　▽OSFP　OCTAL SMALL FORM FACTOR PLUGGABLE。データセンターなどの高速ネットワーク接続に使用される光モジュールのフォームファクター（形状・物理的仕様）の一つ。

　▽AI／MLクラスター　AIやMLに関する研究・開発、またはデータ処理を効率的に行うためのハードウエアやソフトウエアの集合体。