2025.12.10 東芝系、自然由来ガス使用の「ガス絶縁母線」を製品化 送変電機器の環境対応支援
東芝子会社の東芝エネルギーシステムズは、電気を送る役割を担う送変電機器事業で、温室効果ガスの六フッ化硫黄(SF₆)を一切使わず、自然界に存在するガス(自然由来ガス)のみを使用した「ガス絶縁母線(GIB)」を国内で初めて製品化したと発表した。
今回開発したGIBは、環境負荷を大幅に低減しながら、国内最高クラスとなる定格電圧550kVにも対応できることが最大の特長。
GIBは、変電所内で電力を送るための「母線」を、感電や故障リスクを防ぐために絶縁性能の高いガスで封入した機器で、開閉装置と送電線や変圧器との接続部分を広範囲につないでいる。送変電網の基幹部分を構成する高電圧の変電所のGIBは大規模で長くなり、結果として多くのSF₆がGIBに用いられてきた。このSF₆を自然由来ガスに代替することで、環境負荷の低減と電力インフラの持続可能性の向上を目指す。早期の初号器の提供を目指し、受注活動を進めていく。
GIBなどの送変電機器は、高電圧電流が流れる導体と周囲の金属タンクを電気的に絶縁するため、内部に高い絶縁性能を持ったガスを封入している。これまで送変電機器には、絶縁性能に優れたSF₆が広く使用されてきた。ただ、SF₆は地球温暖化係数(GWP)が二酸化炭素の約2万5000倍と非常に高く、大気漏えいした場合の環境影響が大きいため、世界的に重要な課題となっていた。特に欧州や北米を中心とした海外市場で、SF₆ガスの使用規制に向けた法整備が進められているという。







