2025.12.18 インテリア建材、4年ぶり大幅リニューアル パナソニック ハウジングソリューションズ
室内を広く見せるための大彩光ドアをはじめ、高品質な建材をそろえ、市場ニーズに対応する。
パナソニック ハウジングソリューションズは、製品や価格体系を刷新し、4年ぶりに大幅リニューアルしたインテリア建材「ベリティス」を2026年4月1日から受注開始する。
近年、建築資材の高騰を受け、予算の関係で住宅購入者の約半数が間取りを小さくせざるを得ない状況にある(住宅生産団体連合会調べ)。
一方、住宅購入やリノベーションの際に「リビングの広さ」を重視する人は4割を超えている(同社調べ)。
こうした背景を踏まえ、快適な住まいにつながる「面積以上に広く見せる空間」を演出する新たな色柄や彩光部材を追加するほか、製品体系を簡素化する。
新たなベリティスは「空間を広く、選びやすく。」をコンセプトに、大阪公立大学生活科学研究科生活科学専攻の酒井英樹教授からの助言も受け開発。快適な暮らしづくりに直結する「広さ」の演出手法として、「明るくする」「視線をつなげる」という工夫を取り入れた。
「明るくする」では、明るい色柄と、光を取り込む採光部材を新たに追加。人気のグレージュ系に「グレージュオーク柄」「ラピスグレー柄」の2柄を追加した。
色柄体系は、従来のナチュラルカラー、ペイントカラー、ソリッドカラーの3体系から「ベーシックカラー」「セレクトカラー」の2体系に整理。
従来ソリッドカラーなど上位ゾーンを選択すると価格がベーシックゾーンより最大3.4万円高くなるが、新製品では上位ゾーン「セレクトカラー」がプラス1.8万円(税別)で選べる(スタンダードレーベル内装ドア選定時)。
刷新された色柄体系の「ベーシックカラー」には、ホワイト系、グレージュ系とも3柄ずつ展開する。
木目の温かみを残しつつ細框(ほそがまち)化により採光率が従来比40%向上した「大採光ドア」を追加ラインアップする。クラフトレーベルに加え、スタンダードレーベルにも展開し、コストを抑えながら光を多く取り込む選択が可能となる。彩光部が大きい建具を使うと部屋の奥まで明るさが届き空間が広く見える。
「室内窓」には今まで対応できなかったL字納まりが可能になる部材を追加し、プランニングの自由度を高める。
「視線をつなげる(ノイズレス)」という工夫では、空間を一体化する「ハイドア」と視覚的な広さを演出する「壁面部材」を追加ラインアップする。
新たな「ハイドア」は、天井まで開口を広げることで視線が奥まで通り、隣室とつながるよう開放感を感じられる。価格面でも取り入れやすくするため、特注だった「UH2400(高さ2.4m)のハイドアの標準化」や、「スタンダードレーベル(普及価格デザイン)での2方枠対応」を開始。
加えて従来ハイドアの場合は3枚だった蝶番(ちょうつがい)も2枚のみで可能。一人つり込みもできるなど施工性や外観が向上した。
求めやすいコストとシャープな外観が人気の「スマート幅木<はばき>(不陸調整用)」は13柄展開へ拡大。新発売の「インテリアパネル」や出隅部材と組み合わせ、連続する同柄壁面としての提案が可能となる。
このほか「スマート枠」(見付15mm、チリ7.5mm)をプラスレーベルでラインアップし、ドアと同じ17柄展開する。「ノイズレス蝶番(かくし蝶番)」や、ラッチ受けが見えない「マグネットラッチ」などもそろえる。
ベリティスの樹脂化粧シートは、デザイン性と耐久性の両面にこだわって製品化している。デザイン性では、モチーフとなる原木の「木目」の再現度合い、木目と同調した凹凸表現の「木肌」、光の当たり具合で変化する「照り」にこだわっている。表面の特殊コート層はキズや汚れに強く、高い耐久性を持つ。
さらに、同社は現場業務の効率化につなげるべく、紙図面をスマートフォンで撮影しアップロードすると、約5分で見積もりができる「写真de AI積算」サービスも26年4月から開始する。










