2025.12.24 パナソニックのナノイーX装置 中国の自動車メーカーSAIC-GMが採用
中国の高級MPVにナノイーX発生装置が採用された
パナソニックのナノイーX発生装置が、中国の自動車メーカーSAIC-GM(上汽通用汽車)の新型ラグジュアリーMPV(多目的乗用車)「別克至境世家/BUICK ELECTRA ENCASA」に採用された。
ナノイー発生装置は、鉄道や公共施設など幅広い空間に採用され、自動車メーカーへの採用はグローバルで11社に及ぶ。ナノイー発生装置の車載における累計出荷台数は1600万台以上となる。
SAIC-GMの車両にナノイーX発生装置が採用されるのは今回が初めてで、中国自動車メーカーでは2社目となる。
ナノイーXが採用されたBUICK ELECTRA ENCASAは、中国の富裕層をターゲットにしたフラッグシップMPVで、12月1日より中国で販売が開始された。
PHV(フラグインハイブリッド車)とEV(電気自動車)がラインアップされ、スマートコックピットシステムや大型ヘッドアップディスプレー、先進運転支援システムなど最新技術を搭載する。
また、後部座席用エンターテインメントスクリーン、温度・湿度・光・空気質・音の五つの要素を制御して快適な車室空間を実現する「5常環境」機能も搭載し、ウェルネスを重視した車内空間が特長となっている。
ナノイーXは、5常環境の要素である空気質を制御するデバイスとして採用された。さまざまな検証に裏付けられた効果と技術力、これまでの豊富な実績が評価された。
ナノイーXはエアコン吹き出し口から車内へ放出され、快適な空気環境を提供する。
ナノイーは、空気中の水分に高電圧を加えて生成するナノサイズの微粒子イオンで、さまざまな物質に作用しやすいOHラジカルを含む。
このOHラジカルの生成量をナノイーの10倍に高めたのがナノイーXで、脱臭や菌・アレル物質の抑制など多様な効果が第三者機関などにより検証されている。
一般的なイオンと比べ約6倍の寿命があるため広範囲に広がり、水分量は空気イオンの約1000倍(体積比)以上。肌や髪にやさしい弱酸性のイオンで、快適な空間の提供を実現する。
昨今の世界的な空気質への関心の高まりを背景に、より清潔・快適な空間を提供する技術として、モビリティー空間や商業施設、ホテル、オフィス、学校などさまざまな施設・公共空間での採用が増加。24 年にはナノイーデバイスのグローバル累計出荷台数が1億台(2003年9月~24年6月)を突破した。







