2026.02.27 NTN、世界初の再エネ100% 処理槽分離型トイレ 奈良県大淀町に設置

大淀町に設置した「N³ エヌキューブ」

 NTNは25日、再生可能エネルギーのみで稼働する「水循環式自己完結型トイレ(循環式水洗トイレ)」としては、世界で初めてトイレと処理槽を分離した構造を採用した「『N³ エヌキューブ』レストルーム セパレートモデル」を奈良県大淀町に設置したと発表した。今後、災害時のインフラとして活用していく。

 今回のトイレに搭載したN³ エヌキューブは、小型風車と太陽光パネル、蓄電池をコンテナに収めた移動型の独立電源装置だ。全ての電力を太陽光パネルによる発電で賄うことができるため、災害が発生する有事でも清潔なトイレ環境を提供できる。

 災害時には、停電や断水で水洗トイレが使用できなくなることによる避難者の衛生環境の悪化や、障害者や高齢者が利用しにくいという課題があった。

 さらに、障害者や高齢者が利用しやすいユニバーサルトイレ仕様も採用し、広くゆったりとしたスペースを確保した。同町からの要望も反映し、普通運転免許で運転可能な4tトラックで輸送できるサイズとなっている。

 10日には、同社と同町が包括連携協定を締結。実証実験や防災教育など、N³ エヌキューブを活用した取り組みを進めていく。

 N³ エヌキューブはトラックで簡単に運搬でき、用途に応じて内部がカスタマイズできる仕様となっており、平時だけでなく災害現場でも活用されている。

 同社の未来創造開発本部自然エネルギー商品ユニットの梅本秀樹ユニット長は「災害現場では、多くの人が不安な時間を過ごす。そうした人に寄り添い、1人でも多くの人に安心、安全を届けたい」と話す。

 大淀町の辻本眞宏町長は「N³エヌキューブの高い機動性を生かし、周辺自治体の災害対策にもつなげていきたい」とコメントしている。