2026.03.04 NTN、移動型独立電源が道の駅に初採用 災害時に防災拠点に 

防災道の駅「しもつけ」に設置された「N3 エヌキューブ」

 NTNは2日、開発した移動型独立電源「N3 エヌキューブ」が、防災用コンテナ型トイレとして防災道の駅「しもつけ」(栃木県下野市)に採用されたと発表した。道の駅初の採用で、平常時だけでなく、災害時には被災地へ運搬して使用することが可能だ。災害時に課題となるトイレ問題の解決を後押しする。 

 N3 エヌキューブは、再生可能エネルギー100%で稼働し、トラックなどで運搬可能な水循環式の自己完結型トイレ。小型風車や太陽光パネル、蓄電池をコンテナに収容し、コンテナ内部にトイレと汚水を分解・浄化する処理槽を搭載した。 

 外部との給排水が不要で常に清潔なトイレ環境を維持できる点や、再エネのみで稼働できる点などが評価され、日本各地の自治体で採用。2024年能登半島地震の復興支援活動の中でも活用された。 

 国土交通省は、全国 79カ所の道の駅を「防災道の駅」として選定し、広域的な防災拠点としての役割を果たすための重点的な支援を行っている。さらに24年4月には「『道の駅』における高付加価値コンテナ活用ガイドライン」を制定し、平常時の地域活性化と災害時の防災機能の強化を促している。 

 同社はガイドラインに基づく実証実験を通じて、災害発生時における製品の移動・設置・発電の一連の動作を実演し、その有用性を検証。これらの取り組みが採用につながった。