2026.03.10 スイスABB、インドに7500万ドルを追加投資 製造・開発力を拡大
2200万ドルを今年投資する予定のABBナシーク工場
スイス重電大手のABBは9日、インド国内の製造能力と研究開発機能を拡大するため、2026年に同国へ約7500万ドルを追加投資すると発表した。昨年は、3500万ドルをインドへ投じた。インドでの販売額の85%は、同国で生産の「地産地消」を目指している。
インドは、政府主導で「Make in India」を推進し、製造力の強化に向けた政策を推進。世界の製造拠点として存在感を高めている。今年の投資額の主な生産品は、再生可能エネルギーや鉄道用電力機器、急増するデータセンター向け製品など、複数の分野で拡大する需要に充てられる。
7500万ドルのうち1400万ドルは、インド南部のネラマンガラ(カルナータカ州)の工場へ配分。電気保護機器や筐体(きょうたい)の生産拡大や設備の拡張へ投資する。
ペーニャ工場(カルナータカ州)へは、2100万ドルを投入し、低圧ドライバーや防火モーター、製鉄所向けローラーテーブルモーター、大型排煙モーターなどの特殊モーターなどの生産を拡大。ハイデラバード(テランガーナ州)では、研究所やオフィス棟の更新などに1200万ドル、ナシーク工場(マハーラーシュトラ州)の屋内外用遮断器の増産に2200万ドルを投入する。バドダラ工場(グジャラート州)へは、600万ドルを投資し、低速同期発電機や誘導モーターの増産に振り向ける。
モーティン・ウィーロッドCEOは今回の追加投資について「地域需要に対応するほか、周辺地域への供給力を高めるため」と狙いを語った。
ウィーロッドCEOによると、同社は25年インドで15億ドルを売り上げ、グループ全体に占めるインドの売上高は4%。従業員は、国内5工場と研究開発センター5カ所の合計で約1万人を雇用しているという。
ABBでは、こうした一連の投資により、インドで約300人の熟練労働者を新たに雇用する見通しだ。










