2026.04.07 日本電気硝子、超薄板ガラス「ソナリオン」展開 スピーカー振動板で高音質提案

Sonarionを用いた振動板 Sonarionを用いた振動板

 日本電気硝子は6日、スピーカー用振動板に用いる超薄板ガラスの名称を「Sonarion(ソナリオン)」に決定したと発表した。ブランド化を通じてハイエンド音響市場での認知度を高め、採用拡大を狙う。

 新ブランドは、音を意味する「Sonar」と、冬の夜空でひときわ輝く「Orion(オリオン座)」を組み合わせた造語。ガラスが生み出す透明感のある澄んだ音色を、静寂の中に響く星の輝きに重ねた。

 製品は、音響デバイスの心臓部となる振動板向けに開発した専用の超薄板ガラス。極限の薄さと軽さを追求し、世界最薄クラスとなる25µm(0.025mm)〜200µm(0.2mm)の厚みを実現した。独自のガラス組成設計により、軽量でありながら、激しい振幅や音圧にも耐える強度を備える。

 特長は、音の立ち上がりや立ち下がりが速く、音が鮮明で歪みが少ない点。紙や金属素材と比べ、ピーク到達までの応答性に優れている。また、内部損失が大きく固有音が少ないため、繊細な音のニュアンスを正確に再現できる。さらに、特殊な化学処理でガラス表面を強化し、重低音による振動にも耐えるほか、温度や湿度の変化に強く、経年劣化しにくい。

 台湾のGAIT(Glass Acoustic Innovations Co., Ltd.)と共同で、新ブランドを用いた振動板を開発した。精密な3D(3次元)加工技術による立体成形と化学強化処理を組み合わせ、音響用途に適した特性を実現した。