2026.04.17 米フォード、EV部門再編 新部門トップにガルホトラCOOが就任

フォードが拡張工事を進めるオハイオ州の電動商用車工場(25年春時点)

新部門の責任者に就任したクマール・ガルホトラCOO新部門の責任者に就任したクマール・ガルホトラCOO

 米フォード・モーターは16日、電気自動車(EV)部門の立て直しに向け、組織を再編すると発表した。新たな組織を設立する一方、EV事業で戦略を担当してきた責任者のダグ・フィールド氏が5月に退任。新部門では、フィールド氏の任務を引き継ぐ形でクマール・ガルホトラ最高執行責任者(COO)が即日就任した。 

 フィールド氏の後任は、置かない予定。フィールド氏は、2021年にアップルから移籍し、EV・ソフトウエア開発の象徴的な存在としてフォードのEV事業部門を率いてきた。

 新しい組織の名称は「Product Creation and Industrialization(製品開発・工業化)」部門。車両の企画から量産までを担い、開発効率の向上を図る。今回の組織再編では、製品開発と製造を現場主導で一体化し、意思決定の迅速化とコスト削減につなげる。

 低価格帯のEVや収益性が比較的高いハイブリッド車(HEV)の拡充を通じて需要の取り込みを図る。同時に中国勢との連携強化も視野に入れる。

 フォードは近年、EV需要の伸び悩みや価格競争の激化といった状況を背景に、EV事業で巨額の赤字を計上してきた。25年決算では、戦略転換に伴う関連費用として約95億ドルを計上している。

 組織改編に伴い同社は、米国を代表するピックアップ・トラック「F-150」を含め、29年までに北米市場で販売される車種の80%、世界市場では70%を次世代車に入れ替える計画だ。