2026.04.23 富士電機、モールド変圧器を世界市場へ投入 小型・軽量化で設置スペースを削減

グローバル市場向けモールド変圧器

 富士電機は、東南アジアなどのグローバル市場向けに、小型・軽量化を実現した「モールド変圧器」を発売した。電力の安定供給を支える機器として展開する。

 モールド変圧器は、主に鉄心と一次巻線、二次巻線で構成されており、電磁誘導の原理により電圧変換を行う。これらの部品は、絶縁のために互いに一定の「絶縁距離」を保った状態で配置されている。

 同製品は、巻線の構造や配置を最適化することで、耐電圧性能を維持したまま絶縁距離を大幅に縮小するとともに、距離を保つために用いていたスペーサを不要にした。これらにより、従来品に対して設置面積で約17%、質量で約13%低減。さらに小型・軽量化に伴い、コストも低減した。

 再生可能エネルギーの拡大や、生成AIの社会実装に伴うデータセンターと半導体工場の建設増加を背景に、国内外で電力の安定供給を支える受変電機器の需要が急速に高まっている。同社によると、その一つであるモールド変圧器の東南アジア市場は、2023年から30年にかけて年平均で6.1%の成長が見込まれる。

 海外では、ビルや中規模工場の中電圧帯の変圧器が受電する一次電圧は22kVと高く、変圧器のサイズが国内向けに比べると大きくなる。これに対し、受変電機器の設置スペース削減のニーズが高まっていることから同社は、グローバル市場向けにモールド変圧器を投入した。