2026.05.14 CTCとマクニカ、フィジカルAI研修開始 エヌビディア基盤でロボット実習 製造業向け、3年で20件受注へ

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)とマクニカは13日、米半導体大手エヌビディアのプラットフォームを活用した「フィジカルAIトレーニング」の提供を始めたと発表した。現実世界を認識し、判断して動く「フィジカルAI」の基盤構築に必要な知識とスキルを、座学から環境構築、ロボットの実機操作まで一貫して学べる実践プログラムとして展開する。製造業を中心に提案し、3年間で20件の受注を目指す。

 日本では少子高齢化に伴う人手不足や技術継承が課題となっている。製造、物流などの現場では、状況を認識して自律的に動くAIが、熟練技能の再現や自動化を支える技術として注目を集める。

 同トレーニングは、エヌビディアのNVIDIA OmniverseとNVIDIA AI Enterpriseを活用する。フィジカルAIの基礎知識を学んだ上で、デジタルツイン環境でロボットの挙動をシミュレーションする。さらに、エッジデバイスや実ロボットを使った動作制御、センサー連携などの演習を通じ、仮想空間と実機を往復しながらスキルを体系的に習得できる。学習開始を支援するGPUワークステーションの提供オプションも用意した。

 今回の協業では、CTCが提供してきたデジタルツイン環境でのトレーニングに、マクニカのロボット実行環境に関する技術や実習要素を加えた。一部カリキュラムは両社で共同開発し、基礎から応用までをより実践的に学べる内容にした。

 両社はエヌビディア認定パートナーとして企業のAI活用を支援する。CTCはOmniverseデジタルツインの導入・運用、マクニカはGPU基盤やNVIDIA Isaacをはじめとするロボット技術を担当する。今後も市場ニーズや技術動向に合わせてカリキュラムを拡張し、企業のフィジカルAI活用と競争力強化を支援していく考えだ。