2026.06.29 【複合機ソリューション特集】リコー  SDモデル好調、PFUの技術で紙を電子化

RICOH IM C3010SD

 リコーは、中堅・中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を後押しする複合機「SD」モデルで提案を強化している。グループ会社PFUのスキャン技術を搭載し、A3カラー複合機「RICOH IM C6010SD」「同 C4510SD」「同 C3010SD」の3機種をそろえた。「販売は非常に好調だ。顧客層は建設業や流通業が多いが、医療、福祉、不動産業へと広がっている」とリコージャパンの佐藤雄介商品計画室商品計画2グループリーダーは話す。

 「SD」はSeamless Digitalizationの略。アナログとデジタルをシームレスにつなぎ、データ活用やAI(人工知能)活用を促進する製品と位置付ける。PFUのストレートパス搬送技術と、リコーの画像補正処理技術を組み合わせ、特殊紙、カード、不定形サイズなど幅広いメディアの読み取りに対応する。混載時のサイズ、傾き、向きも自動で補正し、スキャン業務の品質と効率を高める。業務課題に直結するスキャン系ソリューションとの一体提案も進める。現場の作業手順に合わせた設定や教育も支援し、導入後の定着につなげる。

 2026年2月からはクラウド型スキャンアプリケーション「RICOH Scan Suite」を提供している。基本パッケージとオプションで構成し、専門のセキュリティー人材がいない企業でも対策しやすい点が支持されている。4月には「テキストピックアップオプション」を追加した。複合機でスキャンした紙文書やパソコン(PC)から取り込んだPDFファイルの必要なデータをExcelなどへ簡単に転記でき、手入力作業を大幅に短縮する。複数ベンダーの見積書を扱う建設業、小売業などで高い支持を得ているという。

 PFUはクラウド型AI-OCRサービス「PaperStream AI」も提供している。注文書、請求書、領収書など、形式が異なる帳票でも業務フローへ組み込みやすい。リコーは今後もSDモデルを軸に、顧客の業務改善を支援する。