2026.07.03 NEC、京都銀に為替BPO 自動発信付き、地銀で初 紙の振り込み処理を効率化
NECは3日、自動発信機能付きの為替BPO(業務プロセスの外部委託)サービスが京都銀行で5月に稼働したと発表した。振り込みを中心とする為替入力業務で人手を介する機会を減らし、入力ミスの削減と事務作業の効率化につなげる。自動発信機能付きの為替BPOサービスを地方銀行が導入するのは、京都銀が初めてという。
地方を中心に人手不足が深刻化する中、金融業界でも人材確保と育成が課題となっている。正確性とスピードが求められるバックオフィス業務では、ICTを活用した業務改革の必要性が高まっている。
振り込みを中心とする為替業務では、紙ベースの依頼書が依然として使われている。OCR(光学文字認識)で読み取った帳票のイメージデータを人手で補正、確認する作業が発生しており、この効率化が急務となっている。
京都銀は、EB(エレクトロニック・バンキング)サービスやアプリによる振り込みを進め、顧客接点のDXを推進してきた。紙ベースの振り込み受け付けが大幅に減少する中、従来使っていた専用システムを廃止し、信用金庫業界で実績があるNECのサービスを導入した。
同サービスは、特性の異なる二つのOCRエンジンで手書きの振り込み依頼書の文字を読み取る。さらに、振り込み先など過去の取引データを自動参照し、判別しにくい文字の読み取りを補助する。

振り込み金額や振り込み指定日など、過去の取引データを参照できない情報は、二つのOCRエンジンの読み取り結果を独自の方法で相関チェックする。これにより誤読を防ぎ、自動発信処理を実行する。機械で判定できない項目だけを人手で入力することで、作業負荷の軽減と処理品質の向上を図る。
同サービスは2026年3月末時点で、120を超える金融機関、約3000店舗で利用されている。信用金庫業界では4割を超える顧客が利用しており、年間約900万件、月間最大90万件、ピーク日には1日最大約10万件の取扱実績がある。
NECは今後、地方銀行をはじめとする地域金融機関への導入を進め、金融機関のバックオフィス業務の生産性向上と安定稼働を支援する。









