2026.09.02 グローバルシャッターMOSセンサー搭載機開発、リモートカメラで初 パナソニック
リモートカメラ史上初のグローバルシャッターMOSセンサー搭載ハイエンドリモートカメラを開発
パナソニックは、グローバルシャッターMOSセンサーを搭載したハイエンドリモートカメラ「4Kインテグレーテッドカメラ」AW-UE200/同UER200シリーズを開発した。1インチ以上のMOSセンサー搭載の映像制作用リモートカメラとして初。AW-UE200シリーズは2027年2月、同UER200シリーズは27年度第1四半期の発売を予定する。
同社はこれまで、AW-UE160W/Kに代表されるハイエンドリモートカメラにより、スタジオカメラの世界にも違和感なく溶け込む高品位な画づくりを提供。
現在では、LEDウォールによるバーチャルプロダクションなど精緻な再現性が求められるスタジオ制作に加え、光や演出が絶えず変化するライブイベントや一瞬の動きを正確に捉えるスポーツ中継など、より高度な映像表現が求められる領域へと広がっている。
これに応え、クリエーターが求める一瞬一瞬をこれまで以上に確実に捉えるためAW-UE200/UER200シリーズを開発した。
グローバルシャッター方式の採用をはじめ、表現の幅を拡張するさまざまなコア技術により、リモートカメラの新たな可能性を切り開いていく。
AW-UE200シリーズは、標準モデル同UE200W(パールホワイト)/K(ブラック)と、SMPTE ST 2110/Dante搭載モデル同UE210W/K(同)をそろえる。
同UER200シリーズでは、ロール機構搭載モデルUE210W/K、SMPTE ST 2110/Dante搭載モデルUER210W/Kをそろえる。
ゆがみの少ない忠実な描写
AW-UE200/UER200シリーズは、リモートカメラとして初めてグローバルシャッター方式のMOSセンサーを採用。
ゆがみの少ない映像により、さまざまな制作環境の映像制作を支える。スタジオ環境ではLEDウォールとの親和性に優れ、ゆがみの影響を抑えた自然な映像を実現。
ライブイベントでは、ステージ照明やLED演出によるフリッカーの影響を受けにくく、演出の意図を損なわない映像表現ができる。
スポーツ中継では、高速に動く被写体をゆがみなく捉えることで、臨場感あるシーンを忠実に描写する。加えて、5Kオーバーサンプリングにより、細部まで豊かなディテールを備えた高解像の4K映像を実現。被写体の質感や輪郭、細かなテクスチャーまで忠実に描写し、映像制作における表現の幅を広げる。
同シリーズはハイフレームレート(HFR)120fps、180fpsのHDハイスピード撮影に将来対応を予定する。
スローモーションリプレイや審判の判定用映像でも、細部まで鮮明に確認できる高精細な映像をもたらす。
広角80度/光学22倍の新開発レンズにより、幅広い撮影シーンに対応。広い会場でも被写体を鮮明に捉えられる。
テレ端からワイド端まで最短約0.5秒の高速ズームから最大180秒までの可変ズーム制御に対応。シーンや演出意図に応じた滑らかなズーム表現を実現する。また、水平画角80度の広角により、限られた設置環境でも全体を広く映せる。
AW-UE200シリーズは、低速域から超高速域まで高精度に動作するパン・チルト機構を採用。オペレーターの操作にリアルタイムに追従し、幅広い速度域で滑らかなカメラワークを実現する。
最高速度400deg/s、静止状態から最高速度まで約0.2秒の加速性能と高応答性を発揮。スピード感のあるシーンでも被写体に即座に追従し確実に捉えて撮り逃しを防ぎ、ダイナミックで臨場感ある映像表現を可能にする。
AW-UER200シリーズは、±200度のロール機構を採用。ローリング演出など印象的な構図表現が可能になる。さらに、16:9と9:16の同時出力機能により、SNSや配信用途の縦型映像にも柔軟に対応した。
「置ける場所」ではなく「撮りたい画」を基準とした自由なカメラワークを実現する。ロール機構を生かした設置性も飛躍的に向上。
リモートコントローラーからワンタッチでの水平調整が可能で、クレーンなどのロボティクスへの設置や斜め天井といった環境でも迅速なセッティングをサポートする。
AW-UE210W/K、同UER210W/Kは、SMPTE ST 2110とDanteに対応。SMPTE ST 2110では、4K非圧縮映像出力に加え、JPEG XSによる低遅延伝送に将来対応を予定。リターンIP入力を活用した運用が可能となる。
Danteによる音声伝送にも対応し、用途やシステム構成に応じた柔軟なIP運用を実現する。
SMPTE ST 2110、Danteはともにリダンダント機能を持ち、既存の冗長化されたシステム環境へもシームレスに導入できる。










