2026.09.21 【電子部品メーカー・商社/ASEAN拠点特集】オータックスエレクトロニクス(タイランド)(オータックス) タイ工場の生産体制拡充を推進 9月までにめっきライン2ライン導入

オータックスエレクトロニクス(タイランド)の外観

オータックスの富田社長オータックスの富田社長

 オータックス(富田周敬社長)は、グローバル製造供給拠点として、タイ工場「オータックスエレクトロニクス(タイランド)」の生産体制拡充を進めている。同工場では、今年9月までにフープメッキとガラメッキのラインを各1ライン導入完了予定で、これにより端子台やDIPスイッチの増産につなげる。 

 タイ工場は2013年10月に設立された。立地場所はバンコク市郊外のプラチンブリ県ハイテクカビンブリ工業団地。同工場では順次、生産品目を拡大しており、エアコン用端子台を中心に、操作用スイッチ、さらにDIPスイッチの生産も開始した。 

 パトライトから譲り受けた春日電機ブランドの端子台も組立工程をタイ工場に移管した。今後はさらに、佐鳥電機から譲り受けたトリガースイッチ事業(旧佐鳥電機エステック事業本部、現SHIBA)のトリガースイッチについても27年度までの生産移管を予定しており、すでに試作を開始している。「タイ工場は今後ますます重要な拠点になっていく。端子台などでは自動化が大きく進んでいるが、トリガースイッチについても、移管後は自動化を推進する方針」(オータックスの富田周敬社長)。 

 メッキラインは、フープメッキラインとガラメッキラインの設置工事が9月までに完了し、27年からの量産開始を予定。フープメッキはDIPスイッチ、ガラメッキは端子台の生産工程に使用される。これにより、タイ工場でも端子台の一貫生産体制が整備される。 

 タイ工場の現在の従業員数は約240人。同工場は23年の第2期工事完了により、総建屋面積が約1万m²に拡張された。さらに、将来の需要増大に備え、第3工場建設のための用地も確保している。 

 もう一つのASEAN地区製造拠点であるマレーシア工場は、従来は自社の端子台のみを生産していたが、新たにローカル顧客向けの端子台OEM生産もスタートしており、「徐々にボリュームが増えてきている」(富田社長)。現在の従業員数は約100人。 

 同社グループでは、グローバル生産体制拡充の一貫として、今後はインドでの生産体制構築も検討している。「特にエアコン業界では、日系エアコンメーカーのインドへの工場進出が加速しているほか、ローカルエアコンメーカーも多い。インドではまだまだエアコン普及率が低く、インドのエアコン市場は今後も高い成長が期待できる。インドBIS認証の観点からも、今後も現地でのエアコン生産拡大が予想されるため、当社としても、エアコン用端子台の現地生産を模索していく」(富田社長)。