2026.11.04 パナソニック 第3世代ミドルレンジメインフレーム「Kairos Core 210」発売 映像処理性能を強化
IT/IPプラットフォーム「KAIROS」第3世代ミドルレンジメインフレーム「Kairos Core 210」
パナソニックは、業務用ライブ映像制作・配信システムのIT/IPプラットフォーム「KAIROS(ケイロス)」の第3世代ミドルレンジメインフレーム「Kairos Core 210 AT-KC210T」を開発した。2026年度第4四半期の発売を予定している。
併せて、SMPTE ST 2110によるIP入出力に対応する100G IP入出力ボード AT-KC20M4Gを26年度第4四半期に、JPEG XS入力/出力オプション(ソフトウエアキー)全5種類を27年度第1四半期にそれぞれ発売する予定だ。
同製品は、フジテレビジョンをはじめ、国内外の複数社への採用が決定している。
KAIROSは、20年の発売以来、次世代のライブ映像制作プラットフォームとしてIT(ソフトウエア)による自由な映像表現力とIP対応による柔軟な運用性により、ライブ映像制作の可能性を広げてきた。
近年、ライブ映像制作の現場では、IP化やリモートプロダクションの進展に加え、配信プラットフォームの多様化やLEDディスプレーを活用した多彩な映像演出の広がりなどにより、求められるシステム構成や運用形態が複雑化している。
こうした制作現場の変化に対応するため、映像処理性能などの基本性能を強化するとともに、入出力構成の柔軟性を高めた新製品を開発した。
新たな100G IP入出力ボードとJPEG XS入力/出力オプションによりIPシステムの運用効率を高め、より幅広いライブ映像制作ニーズに応える。
新製品は、ハードウエアを刷新し、映像処理性能とGPUの処理性能を従来機種のKairos Core 200 AT-KC200Tと比較し約20%向上し、より複雑な映像表現が可能になる。
機材の搬入・搬出や輸送を頻繁に行う環境での運用を想定し、筐体(きょうたい)の堅ろう性も強化した。米国国防総省制定のMIL規格MIL-STD-810Hに基づいた落下・振動試験を実施し、特に、レンタル&ステージング業界など移動・輸送を伴う制作現場で求められる高い信頼性を追求した。
多様な入出力信号・映像フォーマットへの対応とあわせ、KAIROSが従来から強みとしてきた入出力の柔軟性もさらに強化。本体に搭載されている五つの拡張スロットすべてに、任意の入出力ボードを装着できるようにした。SDI、HDMI、IPの各入出力ボードを組み合わせることで、用途や運用に適した入出力構成を選択できる。
これにより、ボードの組み合わせパターンは従来の35通りから89通りへ拡大し、IP中心のシステムからベースバンド運用まで、さまざまなライブ映像制作環境に対応する。
拡張スロットに100G IP入出力ボードAT-KC20M4Gを1枚装着でき、SMPTE ST 2110によるIP入出力に対応する。
1080iのリダンダント運用時には最大64入力に対応し、最大出力数は従来機種の20出力から40出力へと倍増した。
JPEG XS入力/出力オプションを利用することで、JPEG XSに対応。JPEG XSは高画質・低遅延を維持しながら映像信号を圧縮するため、伝送帯域を大幅に削減できる。
4K映像信号を最大20分の1まで圧縮でき、非圧縮の映像信号とJPEG XSによる圧縮信号を組み合わせることで、入出力数の拡張も可能。これにより、Kairos Core 210は、リモートプロダクションをはじめとするIPシステムの効率的な運用に貢献する。
新製品は、11月18~20日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されるメディア総合イベント「Inter BEE 2026」のパナソニックブースに出展する。














