2020.07.30 【電子部品技術総合特集】若手技術者に聞くNKKスイッチズ

田中氏

田中良拓ソリューション事業部ソリューション事業開発部特機2課 

 私は現在、FA機器、特殊車両、医療機器などの操作パネルに使用されているメンブレンスイッチや、スイッチと基板、その他電子部品を組み合わせた操作用デバイスの設計開発に携わっています。

 以前は弊社ISシリーズ(ディスプレイ付きスイッチ)の製品担当をしておりました。

そこで培った電子回路設計、マイコンなどを用いた組み込み系の技術と、接触機構部に関するノウハウをうまくブレンドし、質の良い製品へと仕上げられるように努めています。

昨今では民間宇宙船の操縦用デバイスにタッチパネルが採用されるなど、これまで以上に脱物理スイッチ化が進んでいると感じています。タッチパネルは、スマートフォンの普及で肌なじみもあり、直感的に操作可能な点が非常に魅力的です。

しかしながら、操作した際に得られる「触覚」のフィードバックが弱く、人間の感覚が置き去りにされているように思います。

今はまだ自社で培ってきた技術を用いた製品設計が主業務ですが、例えばピエゾ素子を用いた触覚フィードバックデバイスと組み合わせることで、操作性、信頼性に加え、操作する人に安心感を与えるような、新たな操作用デバイスを開発できれば良いなと考えております。