2020.08.05 【インダクタ特集】東京ウエルズ「MMxH」シリーズで新事業拡大
MMIH「TWA-1100」
東京ウエルズは、ダイオード、トランジスタ、LEDなどの個別半導体、LCRなど受動電子部品向けの端子塗布機、測定検査機、テーピング機メーカー。近年の電子部品の極微小化と、車載用途に代表される高信頼性・高品質化などの旺盛な検査需要の増加に応えるべく、画像処理・搬送技術を応用した「MMxH」シリーズで新たな事業拡大に取り組む。
1971年7月の創業から今期で50期の節目を迎えた。主力製品である高速テーピング機「TWA-6600シリーズ」にはコンデンサ、積層・薄膜インダクタ、ビーズ、巻き線インダクタなど豊富な製品をそろえている。
測定テーピング工程の前後の設備も充実させ、コモンモード・チョークコイル用の電極塗布機「TWA-1000AG」、オートリールチェンジャ「TWA-6310」などをラインアップする。
昨年、さらに研究開発体制を強化するため、「沼津テクニカルセンター」(静岡県沼津市)を沼津第一事業所跡地へ新築した(現沼津第一事業所)。15年5月に竣工したメイン生産拠点(現沼津第二事業所)と一体となり、研究開発と製造が大きな両輪で推進していく体制を整えた。
また、近年の電子部品の極微小化の傾向と、車載用途に代表される高信頼性・高品質化などの旺盛な検査需要増に応えるため、これまでの画像処理・搬送技術を応用した新たな外観検査装置事業の事業拡大に取り組んでいる。
MMxHシリーズに新たな商品を追加。「MMTH」「MMVH」「MMIH」を商品化した。
MMxHシリーズは異形部品や中サイズ以上のデバイス・部品を対象としており、機械の各部の構成ユニットをモジュール化することで、様々なサイズ・形状の電子部品の検査ニーズに柔軟な構成変更で対応する。
搬送の中心部にノズル搬送を採用しており、構成ユニットのモジュール化と、様々な形状の部品への対応を両立する。生産現場における評価も進み、良好な結果が出始めていることから、市場でのさらなる展開が期待される。