2020.08.19 【コネクタ特集】ヒロセ電機「品質第一」徹底、技術力向上図る

 ヒロセ電機は、コネクタ専門メーカーとして高品質な製品を常にタイミング良く投入している。

 「品質第一」の徹底、市場ニーズに適合した新製品、新技術開発への基礎的な技術力の向上を推進。モノづくり力強化への投資にも力を注ぐ。分野別では①自動車②産業機器③コンシューマ機器の3本柱での力強い成長を目指す。

 主な拡販製品は、車載では0.5ミリピッチ・フローティングコネクタ「FX23シリーズ」のインフォテインメント向けの提案や、140度耐熱・免振構造フローティングコネクタ「FX26シリーズ」のパワートレイン系などへの提案に力を入れる。FX26は今年のCESとJPCAショーでアワードと奨励賞を獲得した。車載防水インターフェイスコネクタ「ZE064W」のEVモーターやオンボードチャージャなどへの提案も進める。

 コンシューマ系は、FPC/FFC用コネクタはフリップロックタイプに加え、「ワンアクションFH」の提案に注力する。ワンアクションタイプの新製品として0.9ミリハイトFPCコネクタ「FH72シリーズ」を今年発売。民生のほか、小型ロボットなどに拡販する。

 同社のワンアクションFPC/FFCコネクタは挿しやすく抜けにくいのが特徴。挿入力を低く抑え、抜去力を強く保つ内部構造。ウエアラブル用に世界最小の基板対基板コネクタ「BM29シリーズ」(0.35ミリピッチ、奥行き1.5ミリメートル、ハイト0.6ミリメートル)も量産中。

 産機系は、FA・制御機器・ロボティクス・パワー系などに注力する。TJLシリーズは新幹線にも採用された。