2020.09.15 【関西エレ産業特集】大和無線電器新商材提案、5G関連も攻勢

大和無線電器の本社ビル

 大和無線電器の21年3月期第1四半期の実績が2桁成長した。電子部品部門は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で売上げが微減となる中、家電部門が巣ごもり需要、テレワーク需要を獲得し、実績を上げた。下期に向けては、家電部門で既存の商品の実績を上げつつ、新たな商材を提案。電子部品部門は5G関連向けなど伸びる市場を攻める。

 電子部品部門の実績は全体的に市場が伸び悩む中、前年比微減にとどまった。一方、家電部門は巣ごもり系で調理家電や掃除機関連、空気清浄機、加湿器、健康関連商品などが好調に推移。テレワーク系ではWebカメラなどが伸長した。

 7月以降の状況も電子部品、家電の両部門とも4-6月の動きの状況が続く。公文雅人社長は「電子部品は不透明感があるが、5G関連向けや中国の薬事関連改正に伴う商品開発向けの需要で明るい部分もある。家電は炭酸水ソーダマシーンや回転モップ、シャワーヘッド・ミラブルなど既存の商品を伸ばしつつ、新しい商品も提案する」という。

 秋には癒やし系のロボット「Qoobo」の取り扱いをスタート。「普及には時間がかかるかもしれないが、しっかりと育てたい」(公文社長)。同ロボットのディズニーキャラクタを採用した商品も発売する。新たな商材で楽しさ、やすらぎなどコロナ禍の状況で望まれる商品を提案する。