2020.09.15 【関西エレ産業特集】東亜無線電機「音守」3密回避需要見込む

一人用サイレントボックス「音守(おともり)」

 東亜無線電機は、特殊吸音材付きの30余りのはめ込み式段ボールパーツを組み立てると一人用サイレントボックスになる「音守(おともり)」を開発し、8月下旬に発売した。

 注力する自社ブランド商品の一つで、家庭でのテレワーク需要やオフィスでの3密回避需要を見込む。オープン価格。市場価格17万円前後(税別)。

 17、18日に大阪マーチャンダイズ・マート(OMM)で開かれる「関西e-mon(ええもん)展」に出展し、展示・紹介する。

 音守は、特殊吸音材を床以外の全ての段ボールパーツに敷き詰める形で挟み込み、ボックスの中と外では音を平均23デシベルカットできる優れた防音性能を備えている。

 ボックス内で在来線の鉄道車内と同レベル70デシベルの音を発生させてもボックスの正面、側面から1‐2メートルの所では美術館内、図書館内レベルの約50-40デシベルまで低減。中の音の反響も抑え、普段通りにWeb会議や通話ができる。吸湿効果もある。

 ボックス本体30パーツ、テーブル2パーツ、換気ファンユニットで構成され、高輝度LED照明付き。はめ込み式で接着剤や工具を使わずに40分程度で組み立てられる。完成サイズは電話ボックスより大きい、高さ1940×横幅915×奥行き1210ミリメートル。総重量30.5キログラム。