2020.09.25 【九州・山口産業特集】 九州経産局7月の鉱工業生産2カ月連続で上昇基調の判断

 九州経済産業局(福岡市博多区)が発表した7月の鉱工業生産指数(季節調整済み、2015年=100)は87.7で、前月比2.8%増と2カ月連続で上昇した。前年同月比は16.6%減と10カ月連続の低下。

 九州経済の基調判断は、生産に持ち直しの動きがあるが輸出減少が続き、個人消費に弱い動きがあることから「一部低迷しているものの、持ち直しの動きがみられる」とした。

 業種別生産動向は、乗用車など輸送機械工業(前月比22.4%増)と、鉄鋼・非鉄金属工業(同10.4%増)、半導体集積回路などの電子部品・デバイス工業(同2.8%増)など10業種が上昇。汎用・生産用・業務用機械工業(同18.0%減)など3業種が低下した。

 主要産業のIC生産動向は、数量で5億6079万個と前月比4.1%増、前年同月比9.7%減。金額は568億3600万円と前月比14.2%増、前年同月比12.0%減だった。

 個人消費は、百貨店・スーパーの販売額が1348億円で、前年同月比4.2%減と10カ月連続の減少。家電大型専門店は354億円で、同10.9%増と3カ月連続で増えた。