2020.09.30 【電波新聞70周年特集】日本ロボット工業会・小笠原浩会長ビジネスと技術の両面から報道

小笠原 会長

 電波新聞社の創立70周年を心よりお祝い申し上げます。

 電波新聞社は、電子工業の発展をビジネスと技術の両面から報道し、電機業界唯一の日刊紙として、その報道内容も素材、電子部品、半導体、製造装置、計測機器、電子機器、デジタル家電、生活家電、情報通信といった様々な動向を国内外でカバーし、近年は今後成長が期待される産業分野で話題のIoTやAI、自動運転、そして当業界のロボットなどとこれらを支える技術や開発動向を幅広く紹介する総合専門紙ともなっています。

 ロボット業界の産業の歴史は半世紀を過ぎました。これまで需要先の多くを自動車と電気電子の二大産業に依存してきました。

 グローバル経済の下、我が国では少子高齢化が加速する中で国際競争力の維持・発展はもちろん、多発する自然災害や老朽化が進む社会インフラの維持などへの安全・安心社会の確立といった様々な社会的課題を抱えています。政府は、これらの課題解決の一翼としてロボット技術を位置付けるとともに、その技術開発と利用促進に当たっては官民一体で取り組んでいます。

 ドイツのインダストリー4.0や経済産業省提唱のコネクテッドインダストリーズなど新たな産業の在り方が提唱される中でIoT、AI、5Gなどによるデジタル技術の進化とロボットへの対応が求められています。

 今後とも電波新聞社がさらに力強い発展を遂げられますよう祈念いたします。